冷却期間明けの最初のLINE。何を、どの長さで、何時に送るか
距離を置いたあとの最初の連絡は、中身・長さ・時間の三つで決まります。会うことを求めない短い文面の例も載せます。
距離を置いたあと、最初に送る一通。ここで多くの人が、長い文を何日も書き直します。
結論から言います。中身は、相手の側にある小さな話題を一つ。長さは、2文・50字以内。時間は、相手の手が空いているころ。この三つです。会いたい、話したい、謝りたい。どれも最初の一通には入れません。

スマホの通知は、数分で見られている
最初に、相手のスマホで何が起きるかを知っておいてください。
Pielot ら(2014年)は、15人のスマホに届いた通知を1週間記録しました。1人あたり1日平均63.5件。多くはメッセージアプリとメールでした。メッセージアプリの通知が見られるまでの時間は、真ん中の値で平日6.6分、休日3.5分。マナーモードかどうかに関係なく、通知はたいてい数分以内に見られていました。
参加者が早く見る理由として挙げたのが、周りからの無言の圧力です。親しい人からのメッセージほど、早く返さなければと感じていました。
つまり、あなたの一通は、相手が何をしていても数分で目に入ります。そして目に入った瞬間に、「返したほうがいいのか」という小さな負担も一緒に届きます。最初の一通は、この負担をできるだけ軽くするために作ります。
何を送るか:相手が返事を考えなくていい話題
中身は、あなたの気持ちではなく、相手の側にある話題にします。疑問符で終わらせず、読んだら閉じれば済む形にします。例を三つ書きます。
- 相手の誕生日が近いとき
「誕生日おめでとう。いい一年になりますように。」
- 相手が前に話していた予定があるとき
「前に話してた資格の試験、そろそろだったよね。うまくいきますように。」
- 相手の好きなものの知らせ
「〇〇さんの新刊が出てたよ。もう知ってたらごめん。」
三つとも、会う話も、返事のお願いもありません。相手は読んで終わりにしてもいいし、一言返してもいい。どちらを選んでも気まずくならない。これが、最初の一通の役目です。
そのまま写すのではなく、あなたと相手の間にある話題に置き換えてください。話題が見つからないなら、まだ送る時期ではないのかもしれません。
どの長さで送るか:通知の表示で読み終わる長さ
長さの目安は、2文・50字以内です。これは私の経験からの目安で、決まった数字があるわけではありません。
理由は、通知の表示だけで読み終わる長さだからです。設定にもよりますが、短い文なら、相手はアプリを開かずに全文を読めます。開くかどうか、返すかどうかを、相手が自分のペースで決められます。
長い文は、それだけで「ちゃんと読んで、ちゃんと返さなければ」という負担になります。別れたときの反省や近況を並べたくなる気持ちは分かります。でも、それはあなたが伝えたいことで、相手が今読みたいことではありません。
何時に送るか:相手の手が空いているころ

Mehrotra ら(2016年)は、20人のスマホに届いた1万件あまりの通知と、そのときの気持ちの記録を調べました。通知を邪魔だと感じる度合いは、仕事をしているときがいちばん高く、何もしていないときがいちばん低くなりました。何かに取りかかっている途中に届いた通知も、邪魔に感じられやすい結果でした。
同じ文でも、届く時間で受け取られ方が変わる、ということです。避けるのは、仕事の時間、朝の支度の時間、そして深夜です。日付が変わるころに届く連絡は、それだけで重く見えます。
狙うのは、相手が仕事を終えて家に着き、ひと息ついたころ。休日なら、昼を過ぎて予定が一段落したころです。相手の1日の流れを、付き合っていたころの記憶から思い出してください。
- 仕事を終えて家に着き、ひと息ついたころ
- 休日の昼すぎ、予定が一段落したころ
- 仕事の時間
- 朝の支度の時間
- 深夜(日付が変わるころ)
ママのひとこと 結城君、それはね、仕事中に元彼から通知が来ると、うちの店の女の子たちは「中身より、なんで今?」って思うらしいのよ。全員じゃないけど、家でくつろいでるときに来たら、同じ文でも普通に読めるって。
この記事でやること
最初の一通の下書きを、一つだけ書いてください。相手の側の話題であること、50字以内であること、疑問符で終わっていないこと。この三つを確かめたら、送る候補の時間を相手の1日の流れから一つ選び、下書きの横にメモします。まだ送らなくてかまいません。動く時期は、距離を置く期間の決め方で見直してから決めます。
あなたの下書きと送る時間が合っているかは、相談窓口で一緒に確かめます。
料金とお申し込みの流れはこちら。
出典
- Pielot, M., Church, K., & de Oliveira, R.(2014)「An in-situ study of mobile phone notifications」Proceedings of MobileHCI 2014, 233–242 https://doi.org/10.1145/2628363.2628364
- Mehrotra, A., Pejovic, V., Vermeulen, J., Hendley, R., & Musolesi, M.(2016)「My phone and me: Understanding people's receptivity to mobile notifications」Proceedings of CHI 2016, 1021–1032 https://doi.org/10.1145/2858036.2858566