復縁の冷却期間は何日?日数ではなく、相手の状況で決める
冷却期間を日数で決めると、相手の都合と関係のない日に動くことになります。期間を決める材料と、その使い方を書きます。
「冷却期間は何日おけばいいですか」。距離を置いている人から、いちばん多く受ける質問です。
先に答えを言います。日数では決まりません。決めるのは相手の状況です。ただし、日数をまったく使わないわけではありません。日数は「動く日」ではなく、「状況を見直す日」として使います。

日数で決めた人に起きること
相談でよく見るのは、「ちょうど1ヶ月たったので連絡しました」という人です。1ヶ月は、あなたが数えた日数です。相手はあなたが数えていたことを知りません。相手に見えるのは、連絡が届いた日の自分の状況だけです。
その日が、相手の仕事がいちばん忙しい週だったら。引っ越しの片づけの最中だったら。別れのときの怒りが、まだ残っていたら。どれだけ丁寧な文でも、相手には「また自分の都合で来た」と映ります。日数で決めるのは、相手の時間ではなく、自分の時間で距離を測ることです。私が「距離感バグ」と呼んでいるものの一つです。
気持ちが落ち着く速さは、人によって大きく違う
別れたあとの気持ちの動きを、毎日記録した研究があります。Sbarra と Emery(2005年)は、真剣な交際が終わった若い人58人に、28日間、その時々の気持ちを記録してもらいました。
分かったことは三つあります。別れた直後は気持ちが大きく揺れること。相手への思いは少しずつ下がる一方で、悲しさや怒りは一直線には引かないこと。そして、元の相手と連絡を取ると、思いと悲しさが下がるのが遅くなったことです。下がる速さは、別れから受けた打撃の大きさなどで、人によって違っていました。
同じ記録を使った Sbarra(2006年)では、悲しさと怒りは別々の時期に落ち着くこと、怒りが強い人ほど悲しさが引きにくかったことも報告されています。
つまり、誰にでも合う日数はありません。相手の中でも、怒りが引く時期と、悲しさが引く時期は別です。若い人を対象にした研究ですが、「何日で落ち着く」と一律に言えないことは、相談の現場で見ている感覚とも合います。
期間を決める材料は、相手の側にある

期間の目安は、次の三つで立てます。
| 材料 | 長めに見る | 短めでよい |
|---|---|---|
| 別れ際の様子 | 言い争いになった、怒って終わった | 静かに話して終わった |
| 相手が最後に言った言葉 | 「もう連絡しないで」 | 「少し一人になりたい」 |
| 相手の今の生活 | 繁忙期、異動、引っ越し、試験の前 | 生活が落ち着いている |
「もう連絡しないで」と言われた場合は、日数の問題ではありません。相手がはっきり断っているのに連絡を続けると、法律の線に近づきます。くわしくは法律の話を読んでください。
相手の生活について分かるのは、自然に耳に入ってくる範囲だけで十分です。相手のSNSを見に行く、共通の知人に聞いて回る。これはやめてください。探っていることは、たいてい相手に伝わります。伝わると、落ち着きかけた怒りがまた上がります。
ママのひとこと 結城君、それはね、うちの店に来る女の子たちも、別れたあとは「腹が立つ時期」と「どうでもよくなる時期」があるって言うのよ。全員じゃないけど、同じ文でも、どっちの時期に届くかで、読んだ印象がまるで違うんだって。
日数は「見直す日」として使う
三つの材料で目安が立ったら、見直す日を一つ決めます。たとえば「3週間後に、もう一度この表を見る」。その日が来たら、表の三つがどう変わったかを確かめます。怒りの気配が消えた、相手の忙しい時期が過ぎた。そうなっていれば、次の段階に進みます。変わっていなければ、次の見直す日を決めます。
- 目安を立てる三つの材料を表に書き込む
- 見直す日を決めるたとえば3週間後に一つだけ
- 表を見直す三つの材料がどう変わったかを確かめる
- 次の段階へ変わっていなければ、次の見直す日を決める
こうすると、期間は「我慢して待つ時間」ではなくなります。相手の状況を見ながら、動く日を選んでいる時間になります。あなたは止まっているのではありません。動く日を正しく選ぶ作業を、毎日進めています。
その間に自分の側で何を変えるかは、次の記事に書きました。
この記事でやること
紙に上の表を書き、三つの材料それぞれに、今分かっていることを書き込んでください。分からない欄は「分からない」と書きます。そのうえで、見直す日を一つだけ決めて、手帳に書いてください。
あなたの状況で見直す日をいつにするかは、相談窓口で一緒に決めます。
料金とお申し込みの流れはこちら。
出典
- Sbarra, D. A., & Emery, R. E.(2005)「The emotional sequelae of nonmarital relationship dissolution: Analysis of change and intraindividual variability over time」Personal Relationships, 12(2), 213–232 https://doi.org/10.1111/j.1350-4126.2005.00112.x
- Sbarra, D. A.(2006)「Predicting the onset of emotional recovery following nonmarital relationship dissolution: Survival analyses of sadness and anger」Personality and Social Psychology Bulletin, 32(3), 298–312 https://doi.org/10.1177/0146167205280913