復縁ルート

元カノの気持ちが離れ始めたら、一度完全に手を離す。追うほど遠のく理由

相手が「無理」の側へ動き始めたときに、引き戻そうとするほど遠ざかる理由と、手の離し方が分かります。

返事が目に見えて短くなった。会う話をすると、話をそらされる。前はくれていた質問が、もう来ない。

相手の気持ちが「無理」の側へ動き始めたとき、多くの人はここで踏ん張ろうとします。もっと丁寧な文を送る。贈り物をする。共通の知人に様子を聞く。

先に結論を言います。その段階では、一度、完全に手を離してください。連絡も、確かめも、伝言も止めます。これは関係を終わらせるためではありません。復縁のための一手です。

朝の駅のホームでスマホをポケットにしまう男性

同じ一通が、相手のいる側で逆に働く

相手がまだ「好きな側」にいるなら、あなたの気持ちは、気持ちとして届く余地があります。ところが「生理的に無理な側」へ動き始めた相手には、同じ一通が別のものに見えます。熱を込めるほど、相手は怖さを感じるようになるんですよ。

私の経験では、ここで道筋がほとんど閉じてしまう人の多くは、悪意のある人ではありません。真剣で、一生懸命な人です。真剣だから、あの手この手を打つ。その一つひとつが、相手を「無理」の側の奥へ押していきます。

追う側は「届いている」と思っている

なぜ、そんなことが起きるのか。一つの研究があります。

Langhinrichsen-Rohling ら(2000年)は、交際の終わりを経験したアメリカの大学生282人に、別れのあとの「相手が望まない接触」について聞きました。振られた側120人のうち、119人(99.2%)が、少なくとも一つは相手の望まない接触をしていました。多かったのは、望まれていない電話(77.5%)と、頼まれていない対面での話し合い(73.3%)です。

目を引くのは、受け止め方の差です。留守番電話のメッセージを残された側では83.9%が「嫌だった」と答えたのに、残した側で「相手は嫌がった」と思っていた人は18.0%でした。手紙や贈り物でも、受け取った側の62.5%が「嫌だった」と答え、贈った側で相手が嫌がったと思っていた人は15.6%です。別々の人たちへの聞き取りですが、追う側と追われる側の見え方が、これだけずれているわけです。

同じ接触でも、受け取った側と送った側でこれだけ違う
受け取った側
  • 留守電を「嫌だった」83.9%
  • 手紙や贈り物を「嫌だった」62.5%
送った側
  • 留守電を「嫌がった」と思った18.0%
  • 手紙や贈り物を「嫌がった」と思った15.6%

あなたが「誠意を伝えている」と思っている一通は、相手の画面では、まったく別のものとして届いているかもしれません。

「決めるのはあなた」が、相手の構えをほどく

もう一つ、手を離す理由があります。人は、自分で選ぶ自由を脅かされると、その自由を取り戻そうとする反発が起きます。心理学では心理的リアクタンスと呼ばれています。

Miller ら(2007年)は、若い人に向けた健康の呼びかけの文を使って、言い方の違いを調べました。「〜しなければならない」のような押しつける言い方は、文の内容を受け入れない、書き手を低く見る、といった反応につながりました。一方で、文の終わりに「どうするかは、あなた自身が決めていい」という趣旨の、自由を返す一文を添えると、よい反応につながる傾向が見られました。

恋愛の研究ではありません。ただ、押されるほど拒み、自由を返されると構えがほどける、という形は、相談で見る動きとよく合います。手を離すとは、相手に自由を返すことです。

ママのひとこと 結城君、うちの店に来る女の子たちは、「ちょっと距離を置きたい」って思ってるときに、毎日丁寧なLINEが来ると、逃げ場がない感じがするって言うのよ。全員じゃないけど、何も来なくなってやっと、あの人のことを落ち着いて思い出せたって話も聞くわね。

「完全に」離すとは、どういうことか

窓辺の机に伏せて置いたスマホと閉じた手帳

半分だけ離す人がいます。連絡は止めたけれど、SNSには反応する。自分からは送らないけれど、共通の知人に「よろしく」と頼む。これは、相手から見ると、まだ手を握っている状態です。

「半分だけ離す」を「完全に離す」に変える
やりがち代わりに
連絡は止めたが、SNSには反応する
SNSの反応も止める
知人に「よろしく」と頼む
人を通した伝言もしない
丁寧な文・贈り物で踏ん張る
相手の画面に気配を出さない

完全に手を離すとは、相手の画面にあなたの気配が出ない状態にすることです。具体的に何を止めるかは、手を離しているあいだにしないことにまとめました。どのくらい待つかは、次の記事に書いています。

この記事でやること

送ろうとして残している下書きがあれば、今日、消してください。そして、手帳かスマホのメモに「手を離した日」として今日の日付を書きます。この日付が、次に向きの変化を確かめるときの起点になります。

あなたの相手が今どちら側にいて、手を離すべき段階なのか。一人で決めにくいときは、相談窓口で一緒に見ます。

出典