復縁ルート

復縁のために元カノの家族へ連絡・相談してはいけない理由

相手の親やきょうだいに話を聞いてもらおうとすると、何が起きるのか。法律と相手の側の見え方から説明します。

彼女と連絡が取れなくなった。そこで、付き合っていたころに何度か会った彼女の母親に、「少しだけ話を聞いてもらえませんか」と送る。妹にLINEで「お姉さん、元気にしてる?」と聞く。実家に手紙を書く。お父さんに謝りに行こうと考える。

家族とも仲よくしていた人ほど、この道を思いつきます。先に結論を言います。やめてください。相手の家族は、復縁の味方にはなりません。頼った時点で、あなたは家族ごと相手を遠ざけます。

住宅街の角で立ち止まる男性の後ろ姿

職場への連絡は別の手段から連絡しない記事で扱いました。ここでは家族の話だけをします。

法律は、相手の家族も守る対象に入れている

ストーカー規制法は「つきまとい等」を定める条文(第2条第1項)で、行為の向け先を本人だけにしていません。「当該特定の者又はその配偶者、直系若しくは同居の親族その他当該特定の者と社会生活において密接な関係を有する者に対し」と書いています。親やきょうだいへの働きかけも、本人への働きかけと同じ条文の上に乗っている、ということです。

同じ項の第3号には、「面会、交際その他の義務のないことを行うことを要求すること」があります。家族に「娘さんと話をさせてください」「間に入ってもらえませんか」と頼むことが、この言葉とどれだけ近いかは、読めば分かるでしょう。線がどこにあるかは法律の話にまとめています。個別の判断が必要なら、弁護士に相談してください。

家族の見方は、二人の気持ちに響く

「親に反対されるほど、二人は燃える」という話を聞いたことがあるかもしれません。ロミオとジュリエット効果と呼ばれる、1972年の研究から広まった考え方です。

アメリカの心理学者シンクレアらは2014年、この研究をやり直しました。交際中の396人を3〜4ヶ月追い、相手への愛情、関わり続ける気持ち、信頼などと、友人や家族からの口出しや賛成の度合いを測っています。結果、反対されるほど燃えるという効果は見つかりませんでした。逆に、周りからの口出しが多い、あるいは周りに認められていないと感じている人ほど、どの尺度で見ても関係の質が低かったんです。

これは付き合っている二人を調べた研究です。それでも、相手が家族の見方に影響されるという点は、別れたあとも同じだと私は考えています。あなたが家族に連絡すれば、家族はあなたを「娘を困らせている人」として見るようになります。その見方は、相手の気持ちにも響きます。

相手の側からは、逃げ場がなくなる

相手にとって、実家や家族は、いちばん安心できる場所です。別れたあと、気持ちを落ち着かせに帰る場所でもある。そこにあなたからの連絡が入ってきたら、相手は、安心できる場所が一つ減ったと感じます。

しかも、家族に事情を説明しなければならなくなります。「あの人から連絡が来たんだけど、どうなってるの」。相手は、自分の別れのことで親に心配をかけた、という負い目まで背負うことになります。

ここが、このカテゴリーの原則とつながるところです。私の経験では、別れた直後の相手が、あなたへの気持ちがまだ残っている側にいるなら、まだ道筋は残っています。でも家族にまで連絡が届くと、相手はそれを、自分の生活ごと囲まれていく怖さとして受け取ります。こうなると、相手は一気に「生理的に無理な側」へ動きます。そこから向きを戻すのは、本人に一通送ってしまった場合よりずっと難しくなります。

家族に連絡が届いたあと、相手に起きること
  1. 家族に連絡する「間に入ってもらえませんか」
  2. 安心できる場所が減る実家まで、あなたの話が入ってくる
  3. 家族に説明する立場になる親に心配をかけた負い目まで背負う
  4. 「生理的に無理な側」へ生活ごと囲まれていく怖さになる
ママのひとこと 結城君、それはね、実家に連絡が来たって話、女の子たちはいちばん怖がるのよ。自分のことより、親に心配をかけたのが申し訳ないって、そっちが先に来るの。うちの店でもね、その話が出たら、もう彼の名前を聞くのも嫌そうになるわよ。

家族から連絡が来たときは

逆に、相手の家族のほうから連絡が来ることもあります。そのときは、丁寧に、短く返してください。お礼とあいさつだけを書き、相手の話は持ち出さない。「彼女に伝えてください」「どう思っているか聞いてもらえますか」とは頼まない。返事が続いても、こちらから話を広げない。それで十分です。

相手の家族との線の引き方
やりがち代わりに
母親に「話を聞いてもらえませんか」と送る
家族の連絡先も、相手と同じく送らない扱いにする
妹に「お姉さん、元気にしてる?」と聞く
相手の様子を、家族を通して聞かない
実家に手紙を書く・謝りに行く
季節のあいさつや誕生日のメッセージも今年は送らない
家族からの連絡に「彼女に伝えて」と頼む
お礼とあいさつだけを、丁寧に短く返す

この記事でやること

今日、相手の家族の連絡先を、相手の連絡先と同じ扱いにしてください。こちらからは送らない、という印をつけておく。季節のあいさつや誕生日のメッセージも、今年は送りません。相手の安心できる場所に手を出さないことが、相手を「まだこちら側」に置いておくための一歩です。

家族に頼らずに、どの順番で、いつ動くか。あなたの状況での次の一歩は、相談窓口で一緒に決めます。

出典