別れたあとのSNS投稿で復縁が遠のく理由(匂わせ・別れの報告)
匂わせの一文や別れの報告を、なぜ載せてはいけないのか。相手の画面にどう映るかから説明します。
別れたその日の深夜、SNSに一言だけ書きたくなる。「全部自分が悪かった」「ありがとう。さようなら」。二人でよく聴いた曲を載せる。新しく始めたことの写真を、わざと明るく載せる。相談でとてもよく見る動きです。
先に結論を言います。載せないでください。理由は二つです。その投稿は、ほぼ相手に読まれます。そして、読まれたときの形が、直接の連絡よりも重いんです。

その投稿は、相手に読まれる前提で考える
「見てないかもしれないし」と思うかもしれません。でも、そう考えないほうがいい。
カナダのウェスタン大学のルカーチとクァン=ハースが2015年に発表した研究は、若い世代を対象に、別れたあとのFacebookの使い方を調べました。大学の発表によると、別れたあとに元の相手のページを見たと答えた人は88%。交際中の表示を外したあとに、別れについて周りから聞かれたと答えた人は62%でした。
つまり、別れた二人はお互いのページを見ているのが普通で、周りの人も二人の投稿を見ています。あなたの匂わせは、相手にも、相手の友達にも届く前提で考えてください。
相手のSNSを見ないほうの話は、近況を調べない記事にまとめています。この記事は、あなたが載せる側の話です。
相手の画面では、宛名のない手紙に見える
匂わせの投稿は、宛名のない手紙です。名前は書いていないのに、誰に向けたものかは相手にも周りにも分かる。しかも相手は、返事をすることも、断ることもできません。無視しても、投稿は消えずにそこに残ります。
直接のLINEなら、相手は読まずに置いておけます。でも公開の場所に置かれた言葉は、周りの人の目と一緒に相手に届きます。「これ、あなたのことだよね」と友達から言われる。相手は、自分の知らないところで自分の話をされている、と感じます。
- 匂わせを載せる名前は書かなくても、誰宛てかは分かる
- 相手が見る別れた相手のページを見た人は88%
- 周りも見る「これ、あなたのことだよね」と言われる
- 怖さとして受け取る返事も、断ることもできない
ここで、このカテゴリーの原則に戻ります。私の経験では、別れた直後の相手は、まだ「好きだった気持ちが残っている側」と「生理的に無理な側」のあいだで揺れています。まだ好きな側にいる相手には、あなたの気持ちは気持ちとして届く余地がある。でも、公の場で自分のことを書かれ続けると、相手はそれを気持ちとしてではなく、怖さとして受け取ります。そうなると、あなたが熱心になるほど、相手は「生理的に無理な側」へ動いていきます。
別れの報告も同じです。「別れました」と書けば、相手の周りの人は相手に事情を聞きに行きます。相手は、別れたばかりの時期に、あなたのせいで説明を求められる立場になるんですよ。
ママのひとこと 結城君、それはね、匂わせの投稿って、女の子たちのあいだではすぐ画面の写真で回るのよ。「これ私のことだよね」って友達に見せて相談するの。本人は一回のつもりでも、向こうでは何人もで読んでるのよね。
法律の線にも近づいていく
ストーカー規制法は、好意の気持ちや、それが満たされなかった恨みの気持ちから行う「つきまとい等」を定めています。その中に、相手の行動を監視していると思わせるような事項を「告げ、又はその知り得る状態に置くこと」(第2条第1項第2号)と、相手の名誉を害する事項を「告げ、又はその知り得る状態に置くこと」(同第7号)が入っています。
条文の言葉を読むと分かるとおり、直接送ったかどうかだけで線が引かれているわけではありません。相手が知ることのできる状態に置くことも、同じ号に並んでいます。「昨日あの店の前を通った」「あの人は変わってしまった」。こうした投稿は、本人の気持ちとは関係なく、この線に近づいていきます。どこからが問題になるかは法律の話にまとめています。個別の判断が必要なら、弁護士に相談してください。
書きたい気持ちは、載せない場所に書く

書きたくなる気持ちそのものを止める必要はありません。止めるのは、載せることだけです。スマホのメモや紙のノートに書く。書いたものは誰にも見せない。それで十分です。
極端に言えば、何かを載せるより、何も載せないほうが、復縁の見込みは残ります。黙っている間、相手はまだ「こちら側」にいられるからです。
この記事でやること
今日、別れてから載せた投稿を見直して、相手を思わせるものを非公開にしてください。これから書きたくなったら、SNSではなくメモに書く。それが、相手を「まだこちら側」に置いておくための、今日の一歩です。
あなたの状況で、黙っている間に何を整え、いつ動くか。その順番は、相談窓口で一緒に決めます。
料金とお申し込みの流れはこちら。
出典
- Lukacs, V., & Quan-Haase, A.(2015)「Romantic breakups on Facebook: new scales for studying post-breakup behaviors, digital distress, and surveillance」Information, Communication & Society, 18(5), 492–508 https://doi.org/10.1080/1369118X.2015.1008540
- Western University(2015)「New Western University study shows 88 per cent of Facebook users 'creep' ex-partners」 https://mediarelations.uwo.ca/2015/05/28/new-western-university-study-shows-88-per-cent-of-facebook-users-creep-ex-partners/
- 「ストーカー行為等の規制等に関する法律」(平成12年法律第81号)第2条 e-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/412AC0100000081