復縁したいなら共通の友人に相談・愚痴を話さない理由
共通の友人に話したことは、形を変えて相手に届きます。その仕組みと、話す相手の選び方をまとめました。
別れた直後、誰かに話を聞いてほしくなるのは自然なことです。そして多くの人が、いちばん話しやすい相手を選びます。二人のことを知っている、共通の友人です。
「まだ好きなんだよ」「あのとき、こう言われてさ」「正直、納得できてない」。相談のつもりでも、愚痴のつもりでも、その話はかなりの割合で相手に届きます。今日はその仕組みの話をします。
先に断っておくと、友人に伝言を頼む、相手の様子を探ってもらう、という話は別の手段から連絡しない記事に書きました。この記事は、頼んでいないのに、あなたが話した中身が相手に伝わってしまう話です。

聞いた話は、次の人に話される
心理学者のクリストフとリメが1997年に発表した研究があります。誰かから感情のこもった体験を打ち明けられた人が、そのあとどうしたかを、二つの調査で尋ねました。
結果、聞いた話を別の人にも話していたのは、一つ目の調査で66%、二つ目の調査で78%でした。さらに、打ち明けられた話の感情が強いほど、聞いた人はその話を繰り返し、より多くの人に話していました。
聞いた側に悪気はありません。強い話を聞くと、聞いた側も心を動かされて、誰かに話したくなる。人はそういうものなんです。
これを、あなたの状況に当てはめてみてください。別れたばかりのあなたの話は、感情がとても強い話です。そして話した相手は、元の彼女ともつながっている人です。話が次に向かう先として、相手やその周りがいちばん近いところにある。届かないと考えるほうが無理があります。
届くときは、形が変わっている
相談でよく見るのは、届いた話の形が、あなたが話したものと変わっているケースです。
あなたは「まだ好きだけど、今は待とうと思ってる」と話した。それが相手に届くころには「まだ全然吹っ切れてないみたい」「かなり落ち込んでて心配」になっている。あなたが「あのときの言い方はきつかった」と話したことは、「あなたのこと悪く言ってたよ」になる。話は人を通るたびに、伝える人の受け止め方で色がつきます。
- 共通の友人に話す「まだ好きだけど、今は待とうと思ってる」
- 友人が別の人に話す聞いた話を人に話した人は66〜78%
- 話の形が変わる「まだ全然吹っ切れてないみたい」
- 相手に届く受け止める準備がないまま、重さだけが届く
相手の側から見ると、どう映るか
相手にとって、これは二つの意味でしんどい話です。
一つは、自分の知らないところで、自分たちの別れが友人のあいだで話されていること。友人と会うたびに「あの人、何か言ってたかな」と気になるようになります。
もう一つは、届いた中身の重さです。「まだ好き」「立ち直れていない」という話を人づてに聞かされると、相手はそれを受け止める準備がないまま、あなたの気持ちを背負わされます。
ここが、このカテゴリーの原則とつながるところです。私の経験では、別れた直後の相手がまだ「好きだった気持ちが残っている側」にいるなら、あなたの気持ちは気持ちとして届く余地があります。でも人づてに、しかも重くなった形で届き続けると、相手はそれを怖さとして受け取り始めます。周りまで巻き込まれていると感じた相手は、「生理的に無理な側」へ動いていきます。
ママのひとこと 結城君、それはね、共通の友達って、どっちの味方もしたい人なのよ。だから悪気なく両方に話しちゃう。うちの店に来る女の子たちも、「彼、みんなに話してるらしい」って聞いた時点で、気持ちが一歩引くって言うわね。
話す相手を選び直す
話を聞いてもらうこと自体は、やめなくていいんです。選び直すのは、話す相手です。

- 元の彼女と接点のない友人や家族に話す
- 話の中で、相手の名前や、相手が特定できる話を出さない
- 共通の友人に聞かれたら「いろいろあったけど、元気にやってるよ」とだけ答える
共通の友人との付き合いそのものを切る必要はありません。二人の話をしなければいいだけです。黙っている間、相手はまだ「こちら側」にいられます。
- 友人や家族に話を聞いてもらう
- 相手の名前や、相手が分かる話は出さない
- 付き合いは続けて、二人の話はしない
- 聞かれたら「元気にやってるよ」とだけ答える
この記事でやること
今日、共通の友人のうち、別れたあとに相手の話をした人を思い出して書き出してください。そして次に会ったとき、その話には触れずに、別の話をしてください。あなたの話が相手に届く道を、自分の口から一本ずつ閉じていく。それが今日の一歩です。
話す相手がいないときは、窓口で聞きます。あなたの状況での次の一歩は、相談窓口で一緒に決めます。
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出典
- Christophe, V., & Rimé, B.(1997)「Exposure to the social sharing of emotion: Emotional impact, listener responses and secondary social sharing」European Journal of Social Psychology, 27(1), 37–54 https://doi.org/10.1002/%28SICI%291099-0992%28199701%2927%3A1%3C37%3A%3AAID-EJSP806%3E3.0.CO%3B2-1