喧嘩別れからの復縁。勢いの「もう無理」のあとにすること
言い合いの最中に出た別れの言葉には、熱が下がるまでの時間があります。その時間の過ごし方で道筋が変わります。
言い合いが激しくなって、どちらかが「もう無理」「別れよう」と言った。喧嘩別れは、ほかの別れ方と始まり方が違います。何週間も考えて出した答えではなく、熱くなった数分のあいだに出た言葉から始まっているからです。
だからこそ、喧嘩別れには喧嘩別れの動き方があります。ポイントは、相手の熱が下がるのを待つこと、そして熱が下がってから、短く謝ることです。
言い合いの最中、体の中で起きていること
夫婦関係の研究で知られるジョン・ゴットマンは、言い合いの最中に人が「フラッディング」という状態になることを示しました。ゴットマン・インスティテュートの解説によると、これは体が脅威に反応した状態で、心拍が平均して毎分100回を超えるほど高まり、落ち着いて考えたり、相手の話を受け止めたりしにくくなります。
同じ解説には、ゴットマンの研究では、この状態から抜けてストレスのホルモンが引くまでに、ストレスのもとから離れて平均20分ほどかかった、とあります。
喧嘩別れの「もう無理」は、多くの場合、この状態の中で出た言葉です。本心がまったく含まれていないとは言いません。ただ、熱が下がったあとの相手と、言い合いの最中の相手は、同じ答えを出すとは限らないんですよ。
熱が下がる前に動くと、喧嘩の続きになる
喧嘩別れのあと、多くの人がすぐに連絡します。「さっきは言いすぎた」「でもあれは君も」。本人は仲直りのつもりでも、相手の体はまだ言い合いの中にいます。届いた一通は、喧嘩の続きとして読まれます。
ゴットマン・インスティテュートの解説は、休むあいだに、怒りをぶつける連絡をしたり、言い合いの話題を調べ続けたりしないように、とも書いています。ストレスのもとから離れないと、熱は下がらないからです。
- 直後弁解や反論の連絡は、喧嘩の続きになる
- 熱が下がるまで連絡せず、言い合いの話題からも離れる
- 落ち着いたら自分の言いすぎた一言だけを短く謝る
- その後返事を急かさず、相手のペースを待つ
相手から見た喧嘩別れ
ママのひとこと 結城君、うちの店に来る女の子たちを見てるとね、喧嘩の勢いで別れたって子ほど、次の日には「言いすぎたかも」って顔をしてるのよ。でも、そこに長い言い訳が届くと、また腹が立つの。謝ってほしいのは、自分が傷ついた一言のことだけなのよね。
熱が下がった相手の頭に残っているのは、喧嘩の中身の正しさではありません。言われてつらかった一言です。どちらが正しかったかを決め直そうとする連絡は、その一言をもう一度思い出させます。
熱が下がってからの、短い謝り方
謝るのは、あなたが言いすぎた一言のことだけです。相手の非には触れません。「どっちもどっち」もつけません。長さはスマートフォンの画面で2〜3行に収めます(長い謝罪が逆に働く理由は別れた直後の長文の謝罪LINE)。
この前は、強い言い方をしてごめん。あの言葉で傷つけたと思う。返事はいらないので、それだけ伝えたかった。
送るのは一度だけ。返事がなくても、二通目は送りません。喧嘩の原因になった話を本当に話し合えるのは、相手があなたとまた普通に話せると思えてからです。
この記事でやること
今日は、喧嘩の中で自分が言ったことのうち、相手が一番傷ついたと思う一言を、一つだけ書き出してください。言い返された言葉や、相手の非は書きません。それが、熱が下がったあとに謝る一言になります。
あなたの場合、いつ送るのがいいか、その一言をどう書くか。その次の一歩は、相談窓口で一緒に決めます。
料金とお申し込みの流れはこちら。
出典
- Earnshaw, E.(2024)「How Stress Affects Relationships」The Gottman Institute https://www.gottman.com/blog/how-stress-affects-relationships/